2007年10月30日火曜日

[10/30]トーネットの椅子

インテリア部、最初のインフォメーションは大好きなトーネットの椅子。

これはインテリアだけじゃなく、人類にとって大切な出来事だったので、メモを作ってキープして下さい。

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ミヒャエル・トーネット「ロッキングチェア」
▲ ミヒャエル・トーネット「ロッキングチェア」(1860年)

18世紀初頭、動力機械の発明が生産技術に画期的な飛躍をもたらした産業革命ですが、なかなか家具製造業までは、浸透しませんでした。

そうした中で、ドイツボッパルトに生まれた、ミヒャエルトーネットは19世紀初頭、蒸気によって木を曲げるという画期的技術を、家具製造業に取り入れ、効率的な生産方法を確立したのです。

トーネットは例えば、無垢材を曲げる事で、作業効率をはるかに向上させました。

普通厚みのある無垢材を曲げると、外周部分に限界以上の張力が働き、弾けてしまいます。
しかし、外側に同じ長さの鉄帯を当て、両端を固定すると、外側はそれ以上伸びずに内側だけが圧縮されるため、弾けや亀裂がおこらないのです。

この木材はヨーロッパ各地で入手でき、曲げやすく安価で安定した供給ができるというブナ材が最適でした。
トーネットのイス達は分解できてパーツごとに、重ね合わせる事ができ,舟等に大量につめて輸送する事が可能になりました。


1859年、No.14の第1号が完成しました。

フォルムの単純さと生産性のよさでその後、70年間に5000万脚を売上げ、それは現在も続いています。

それはマスプロダクション(大量生産)のはじまりとも称され、今では永遠のデザインと呼ばれています。


ミヒャエル・トーネット「214(No.14)」
▲ ミヒャエル・トーネット「214(No.14)」(1859年)


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